日本を出国してから、プレ組は3週間、本選組は2週間。
とうとう?やっと? 帰国日になりました。
移動の為の長い長い一日が始まります。
昨夜、スーツケースの上に乗ってパッキングした荷物は、
ハチマキがTシャツに換わっていることもあり、
行きよりさらに重くなり、ギューギュー詰め。
ホテルで、朝食をすませ、8:00すぎに、ロビーに集合。
忘れ物のない様にと、部屋中をチェックしました。
8:30に、ホテルから空港まで送ってくれるバスが到着。
・・・と思ったら、
来てくれたのは、とてもとてもお世話になった
ジジとマルチナパパでした。
最初から最後まで本当にありがとう!

車でグダンスク空港に到着
Thank You!を何度も言ってお別れです。
彼らのホスピタリティに感謝、感謝!
さて、グダンスク空港では、早々に荷物を預けると、
ママ達は、おみやげを探索。
最後に残ったポーランド貨幣(ゾルティ)を上手に使い切りました。
行きと違って、やや大きめの飛行機なので、セールもOK!

約1時間のフライトの後、コペンハーゲン着。

行きの不安はどこへやら。
お昼を食べて、おみやげ買って、とわがもの顔で闊歩しました。
夏海は、めぐ母とショッピング。
匠海は、ママの買物につきあったのかな?
埼玉さんが一家の荷物番をしていました。
康弘と航輝は、ホテルのミュージックTVでずっと聞いていた
ガソリーナのCDを買おうと必死。とうとう探し当てました。
長い長いフライトの後、成田到着。
小栗父母が、ユニフォーム姿で迎えに来てくれていました。
日焼けした選手達の笑顔は、どんな風に見えたのでしょうか。

選考会から4ヶ月間
ヨーロッパ選手権という目標に向けて、
選手4名と私達は一気に走り続け、
監督、コーチ、国代表は、役員として、
保護者は、サポーターとして、
選手は、もちろんSailorとして、
それぞれが自分の役割を認識し、できる限りのパフォーマンスを
それぞれが思いきり出すことができました。
上手くいったこと、いかなかったこと、
反省もしながら、次のステップを踏み出して行きたいと思っています。

選手達は、多感な年頃に、また、私達親は、そのお陰で
他のシチュエーションでは決して味わえない機会を
もつことができました。
すばらしいチャンスを与えて頂いたOP協会の皆さまをはじめ、
たくさんの方々に感謝しています。
本当にありがとうございました。
世界中のSailorが、よい風に恵まれますように・・・
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昨晩はホテルのロビーでは入賞選手が、自国の国旗を身にまとい
もらったセールにサインをするなどの光景も・・・
夜が更ける深夜12時ごろは、雨模様。
もう盆もあけたか?という気候、
「明日は吹くね~」と、レースも終わり、
それぞれの思いを胸に秘めながら、消灯。
1日の余裕があり、「雨が降っても行くもんねー」と
無理を言い、足をのばしてみることに・・
山岡さんにアドバイスをいただいていたお陰で、
目的地グダンスク行きの乗車券も簡単に購入。

「なんやーこの電車、ごっつう古いんちゃう?」と
不安?になりながらも ゆっくり走る窓からは
緑の中に色とりどりの家並み、
久しぶりのビルが並ぶ駅が終点、グダンスク。
田中監督のガイドに従い、
高い門・囚人塔・黄金の門をくぐれば、目の前は中世の町並みが。

ヨーロッパじゃん。と大満足!
と、落ち着けばおなかはすいている・・・
観光地だからグディ二アよりは割高か?
といっても日本よりはお値打ち。
しっかりイタリアンを食べて
市庁舎見学・お土産買わなかんと自由行動。
琥珀の店ではウインドショッピング と
レース期間中以外でも舞い上がってしまうおばちゃんだがね。



ネプチューンの噴水でまた集まってからは
教会・考古学博物館・緑の門をくぐると運河沿いの港町独特の雰囲気。

子供たちは、ちゃんと歴史(戦争の傷跡等)も見入っておりました。
アホーイ!がようこそ?
海賊の衣装のおじさんが印象にあったのか、
帰りの電車ではアホーイホイ。
グディニアにもどってからも、朝・夕通った道を違った目線で。
バンジーポッピングなるものにはまって・・・
最後はみんなで、花屋敷風遊園地でコースターに乗り
(はじめバックからスタート、終わるかなぁとおもいきや
5周するもんで大笑い)

今夜は魚を食べよう!と久しぶりのおいしさにも満足。
ホテルに帰ってパッキングじゃ。
PS 話の種に大人で出かけた唯一の寿司屋は・・・
これが日本だと思われるとかなわんぜ(ーー;)
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いよいよ最終日です。
選手それぞれが思いを秘めて出艇していきました。
コンディションは、レース二日目とよく似ています。
が、違いは雲です。
夕方から雨との予想もあり、このシリーズの中では一番雲が
空に広がっていました。
出艇直後は270°あたりから3~5m程度でしたが、
レース開始30分前には、240°からしっかりした風が
入ってきました。
但し、長く続くものではなく、240°を中心に±30°くらい
ブローごとに振れるような状況でした。
風速もブローが入ると7mまであがり、
ブローが抜けると3mにおちるという強弱のはっきりした状況でした。
従って、上マークを中心にブローは非常に見やすく、
スタート近辺に降りてくるブローをしっかり最初につかめれば、
後は集団と離れないでブローの入る海面を上手く使って、
プラスを走れば、自然にシングルをとれる状況でした。
入賞のかかる選手には、
とにかくスタートから勝負していく。
一番有利なところからでて、最初のブローをしっかりとって、
後は集団から離れず、プラスを走るよう指示しました。
また、残りのレースで順位を大幅に上げたい選手には、
プラスを走ることを最優先するように指示しました。

第一レースは、
匠海が下一からのスタートで左のブローをとりながら左海面へ。
康弘も匠海の上10艇くらいのところからでて、同様に左海面へ。
強弱の風の中で、スタート直前は右のブローが入っていたものの、
その後ブローが消えて、岸寄り(左海面)にだけブローが残るという
展開で、1上は康弘8位、匠海10位で回航。
航輝は、スタート直後にフフレッシュウィンドがとれなくなる
苦しい局面もありながら、プラスを上手く走って
上1は20位前後で回航。
一方夏海は、下一からスタートして飛び出し、
同様に左のブローを拾いながらトップ集団をキープ。
ところが、夏海たちのフリートは、
右からしっかりしたブローが入ってきて、
左海面で上にでることを意識しすぎ、右のブローに気付くのが遅れて、
大きく遅れることに・・・・
さらに男子の最終レグは、右に風が大きくシフト(290°)して、
スタボー一本の展開になり、
康弘、匠海ともに大きく順位を落としました。
第二レースは、
第一レース終了直前から、前線の接近にともなうブローが入りはじめ、
空にも黒い雲がではじめました。
午後2時くらいには雨が降り出すとの予報もあったことから、
安定的に吹き上がったままのコンディションでのレースになると
思われましたが、結局は強弱のあるシフティな状況の中で行われました。
ブローはかなり見やすかったため、
しっかり最初のブローがつかめるポジションから
スタートするように指示。
康弘は下よりからスタート。プラスを走ることに徹して、
上マークを15番前後で回航。
匠海、航輝はともに真中やや下よりからスタートして、
右海面のブローを拾いながらプラスを走って途中までトップ集団を
引っ張る格好となっていました。
ところが、結局一上マークまでブローは続かず、風が一旦落ちて、
左より(岸より)からブローが入ってしまいました。
結局匠海が一上が30位前後、航輝は60位前後と
出遅れてしまいました。
康弘は真中やや左よりの海面をプラスを重視して走った結果
一上20位前後で回航。
一方夏海は、真中あたりからでて、左の集団を意識しながら
右海面のブローをとりながら、左の集団に前を通れるタイミングで
左に返して、左集団の上へ上へ展開。
ところが、風が落ちた後に右にシフトして(310°)、
一上は大きく順位を下げる結果となりました。

日本の選手は、レース中に30°前後も風が振れると
そのレースが中止になることが多く、
今回のようなシフティで強弱のある海面でのレース展開に
慣れていないこともあり、
風が落ちた後のブローが入ってくるタイミングを逃し、
なぜか風の入ってくる海面と反対サイドにいることが
多くありました。
ヨーロッパ選手権あたりになると広い展開力が要求されて、
左右に多きく分かれることが多く、
その中での自分のポジションが把握できないでいる日本選手が多く、
また、集中力がここ一番の大事な局面で発揮されずに
終わってしまう傾向も強かったように思われます。
長い間ヨーロッパ選手権での日本選手への応援、
励ましのメッセージ本当に有難うございました。
選手、スタッフ一同心から感謝申し上げます。
日の丸を本戦で上げることができませんでしたが、
選手にとっては実りの多いシリーズだったのではないかと思います。
埼玉
レースが終了しても、のんびりしている暇はありません。
チャーター艇の返却作業が待っています。
自分で取り替えたパーツを元のオリジナルに戻し、
最初に受け取った時と同じ状態での返却です。
参加国のうち、約3分の1ぐらいがチャーター艇を使っているので、
順番待ちにも時間がかかります。
暑い日差しの中、空を見上げて、海を見つめて、
それぞれ想うことがあったかもしれません。
チェックのあと、無事返却。
ホテルに帰って、シャワーと食事。
20:00 コンサート
各国とも選手もサポーターも入り乱れて、
写真撮影やらTシャツの交換をしています。
ここでは、交渉力とずうずうしさが勝負
ハチマキやTシャツで欲しいものをGet!

21:00 閉会式(Closeing ceremony)
いよいよ表彰式
誇らしげに壇上に上がっていく選手たち。
多くの拍手と歓声があがりました。

匠海 22-24-25-11-8-20-(56)-19-8-(31)-20 25位
航輝 44-26-44-23-5-31-43-14-(50)-25-(45) 65位
康弘 (OCS)-49-33-17-35-23-46-23-19-28-(51) 78位
夏海 11-6-18-12-(OCS)-37-6-11-1-36-36 28位
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レース4日目となりました。
朝方から風はあまりないように感じて、
のんきに昨日までのレース上位選手をチェックしていたところ、
結構ハーバーは風が入ってきており、風は南よりとのこと。
レース運営サイドもできる限りレースをやろうということで
出艇許可も早めにでました。
昨夜しっかりミーティングも終えていましたので、
何も心配なく、選手はすぐに出艇、
私は別の場所からサポートボートをすぐに出しました。

海上にでてみると、風向は150°を中心に±5°と
結構安定していて、風速は5m程度がしっかり入っておりました。
この風向では右海面が岸寄りになり、
昨日のような風がなくなるコンディションでは岸寄りの右海面ですが、
現地入りしてから南よりの風は一度もなく、
風が左まわりにシフトすることが多かったため、
左からのブローにも注意が必要でした。
最初にすべりでボートスピードをあわせて、
左右海面に2分ほど分かれて走ってみました。
ほぼ同時ながらやや右が有利なようでした。
確かにブローが入ると10°ほど右に振れる傾向がありました。
第一レースでいきなり、
右海面のブローをとろうと上一にいた匠海が本部船のブランケに入り、
42条違反をとられました。そこで出遅れて・・・・。
康弘は、上手くブローをとりながら、1上は10番台で回航。
航輝も15番前後で回航しました。
ところが、最終レグでまたも風がなくなり、
いきなり岸寄りからブローが入り、
定石を外した康弘、航輝は大きく後退。
匠海もスタート直前の42条違反が最後まで響きました。
一方、夏海は、スタートラインの真中あたりから、
バウ先を出して、最初のブローをしっかり拾って右海面へ。
1上4位で回航。

第二レースは、今度はさらに右に振れて、
風軸180°となり±20°と振れ幅が大きくなりました。
それでも左からのブローがどうしても気になりましたが、
一方で上マークアプローチには使えない
左のブローが入ってきている感じでした。
振れやすく、風の強弱もかなりはっきりしているようだったので、
ブローよりは、ロングを走ることを重視すること、
集団からはなれないで走ることを指示。
航輝、匠海ともに上手くロングを走りながら、
細かいブローを拾って、1上20番前後で回航。
最終レグも二人とも1上と同様に走りフィニッシュ。
康弘は最終レグまで10番前後でしたが、
最終レグで集団から離れたことが裏目にでて
大幅に順位を落としました。
一方、夏海は、しっかり集団から離れず、
振れタックで集団をリードしてフィニッシュ直前まで
4位をキープしていたにも関わらず、
最後に背中からのブローが入るのに気付かず
大きく順位を下げる結果となりました。

第三レースは、さらに右に振れて風軸190°、±15°の
コンディションとなりました。
気温も一番高くなり、やや海よりの左からのブローに注意しながらも、
右海面有利はかわらず。
ブローが入ってくるとやや左に振れる傾向があり、
スタートラインの有利、不利が数分でかわるコンディションでの
スタートとなりました。
航輝、康弘は、最終レグまで好位置につけるも、
最終レグで集団から離れ、このレースでも大きく順位を落としました。
匠海もしっかり右のブローを使いながら、1上を10位前後で回航。
最終レグに入るまでに3位にまで順位をあげていたようですが、
左のブローの取り方を失敗して順位を落としました。
一方、夏海は、このコンディションでのコース取りのポイントを
すっかり自分のものにして、集団の上にでながらロングを
上手く使って、1上を4位回航。フリーでさらに抜いて
下マークでは2位まで順位を上げて、
最終レグでなんと2位をかわしてトップフニッシュ。

日本男子選手は、最終レグでの走りが裏目にでて、
大きく順位を落とすのが気になりました。
ヒントとなる艇団があちらこちらにあるにも関わらず、
まわりの変化に気付くのが少し遅いようです。
夏海は絶好調。明日もこの調子をキープして最終日入賞をめざして
もうひと踏ん張りしてほしいものです。
明日は最終日、風に恵まれることを祈りつつ、
選手を最後まで信じてサポートしていきたいと思います。
以上レースレポートでした。
埼玉
匠海 22-24-25-11-8-20-(56)-19-8 18位
航輝 44-26-44-23-5-31-43-14-(50) 63位
康弘 (OCS)-49-33-17-35-23-46-23-19 69位
夏海 11-6-18-12-(OCS)-37-6-11-1 19位
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早いものレース3日目です。
今日も朝からしっかり風が入ってきていて、
定刻とおりの第1レースのスタートとなりました。
出艇直後は、風向270°~320°で振れていて、
風速4~6m。第一レースがはじまる頃には、310°を中心に
±15°というコンディションでした。

長く現地にいたにもかかわらず、
西より風ははじめてだったこともあり、
スタート後の最初のブローをしっかりとっていくように指示。
また、スタートは絶対に一番有利な場所からスタートするように指示。
第一レースは、航輝がまず先頭をきって、下よりからスタート。
海外独特のスピードスタートに対応しきれずに苦しい展開ながら、
左海面をしっかり使って、1上15位前後で回航。
匠海も下5番手くらいから、康弘はその5番上できれいにスタート。
二人ともきちんと左海面を使って、
康弘が1上2位、匠海も8位で回航。
夏海は、スタート直前までしっかりブローを見て、
なんと右からブローが降りてきているのにきづいて、
上1スタート即タックして右のワンブローを拾って、左に返して、
完全にトップが確定したかのごとくのびました。
こんなスタートが夏海にできるのかという
すばらしい最高のスタートでした。
しかしながら、その後なぜがさらに右に返して・・
1上は20番前後だった模様。

第二レースは、ノーレースになってもおかしなくないレース展開と
なりました。
予想とおり、午後13:00近くになると20°近辺の風が
しっかり入ってきて、風軸10°で±10°で、風が6mくらい
しっかり入ってきていました。
これはまさに昨日とまったく同じコンディションであり、
左の海面をきちんと使えば、確実にシングルに入れる状況でした。
まず、康弘が風が大きく右に振れて、一旦レース中止後
マークを打ち代え、真中あたりからでて、
左海面を上手く使って、1上10位前後で回航。
続いて匠海が下よりの上からスタート、航輝も下よりからスタート。
二人ともしっかり左海面を使って、
左奥のゴールデンブローをしっかり掴んで、
1上航輝2位、匠海は最初から左に行き過ぎて20番前後。
夏海は、下一から目のさめるようなすばらしいスタート。
左のゴールデンブローをしっかり掴んで右にかえしたあたりから
悲劇がはじまりました。
突如風が落ちて、320°方向から風がいきなり入りだしました。
そのとき、最終レグに向かっていた康弘は、
下マークまでシングルだったのが真中あたりまで順位を落とし、
サイドマーク付近だった航輝と匠海は、
上手くオカルトレースをものにして、
航輝5位、匠海8位でフィニッシュ。
一方の夏海は半ばパニック状態になり、
20番台後半まで順位を落とすことになりました
(実はこのレース夏海はリコールでした)。
第三レースは、第一レースと同じコンディションとなり、
風軸310°、±15°で風は段々上がっていき、
当初6mだったものがピークでは9mオーバーとなりました。
第一レースのいいイメージをもって各選手臨みましたが、
やや右振れする局面があり、
匠海が1上20位前後、航輝が15位前後、康弘20位前後、夏海30位前後と
出遅れる結果となりました。

日本選手はフリーのスピードはしっかり持っており、
匠海は下マークではシングルまで上がっており、
航輝も10位前後まで上がっていた模様。
この二日で6レースを消化して前半戦が終了。
本日も1時間超のミーティングでコース取り、
スタートなどについて反省と修正点を話し合いました。
確実に日本チームの走りはよくなってきており、
明日の3レースも選手を信じてレースに臨みたいと思います。

以上レースレポートでした。
埼玉
匠海 22-24-(25)-11-8-20 31位
航輝 (44)-26-44-23-5-31 54位
康弘 (OCS)-49-33-17-35-23 73位
夏海 11-6-18-12-(OCS)-37 35位
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